機内持ち込み手荷物の知識 【リチウムイオン電池の制限】
はじめのてのハワイへ行く準備として、国際線の飛行機に持ち込める荷物について調べたら、
大容量のリチウムイオンバッテリーには、持ち込みの制限があることがわかりました。
機内持ち込み手荷物には、リチウムイオンバッテリーの容量制限がある(国際線)
ハワイ旅行へ、レンタルWifi、スマートフォンやタブレットPC、ノートPC、デジタルカメラを持っていこうと思いました。
この中でも特に、レンタルWifi、スマートフォン、タブレットPCは、電池切れの心配をなくすために、予備の電池として大容量のバッテリーを持っていくことを考えました。
現地での滞在中、夜にホテルに帰れば、電源があるので、充電をできるのですが、
昼間の外出中に、もし電池切れを起こしてしまったら、という心配をなくすために、
大容量の予備の電池があれば、安心です。
今回、ハワイ旅行へ向けて用意した予備の電池として選んだのは、
大容量のモバイルバッテリーです。
Amazonで人気のAnker(アンカー) PowerCore 20100です。
機内に持ち込める手荷物の中身は
持ち込めるものと、持ち込めないものがあることが分かったので、
このバッテリーについて、調べていったら、
どんなバッテリーでも機内に持ち込んでいいのか?というわけではなく、
容量に制限があることがわかったのです。
こちらに、国土交通省が定めている「航空機の持込・お預け手荷物における危険物について」の情報がありました。
ここに定めているルールは、
予備のリチウム金属電池/リチウムイオン電池の機内持ち込み手荷物には、
・リチウムイオン電池:
ワット時定格量が100Wh以下のものは、個数の制限なし
ワット時定格量が100whを超え160w以下のものは2個まで・本体内蔵及び予備電池に関わらず
160Whを超えるものは機内持ち込みも手荷物預け入れも不可・どんなリチウムイオン電池でも、「お預け手荷物」にはできません
というルールが定めてありました。
ちょっと、わかりずらいですよね。
100Whとか160Whの、Whってなに?
「ワット時定格量(Wh)」とは、
仕事率のW(ワット)と、時間のh(hour)の積のことで、エネルギーの大きさを示す単位のことでした。
そして、ワット時定格量(Wh)は、電圧(V)と 電流容量(Ah)の積で求められます。
ワット時定格量(Wh) = 電圧(V) × 電流容量(Ah)
Anker(アンカー) PowerCore 20100は、取扱説明書によると、
電流容量が20100mAh/72.36Whと記されていました。
ワット時定格量(Wh)は、72.36Whとなっているようです。
上の計算式に当てはめて、計算してみます。
ちょっとわかりずらくなるので、電流容量の20100mAhを、Ahに単位換算します。
20100mAh ÷ 1000 = 20.1Ah
そして、電圧(V)は、パナソニックのセルを使っているので、3.6(V)だと思われます。
これを計算式に当てはめると・・・
ワット時定格量72.36Wh = 電圧3.6(V) × 電流容量20.1(Ah)
となります。
先ほどの、機内持ち込み手荷物のルールでは、
・リチウムイオン電池:
ワット時定格量が100Wh以下のものは、個数の制限なし
に該当するので、
100whよりも少ない容量の72.36Whと、判断できます。
100Wh > 72.36Wh
つまり、
Anker(アンカー) PowerCore 20100は、持ち込みはOK!
ということになります。
「個数の制限なし」なので、何個でも持ち込めるということになります。
実際に、このバッテリーを手荷物の中に入れて、ハワイ旅行へ行ってきました。
出国の検査にも、ひっかかりませんでした。
ちなみに、これより上位のAnker PowerCore+ 26800は、計算してみると、96.48whなので、持ち込める容量です。
大容量リチウムイオン電池の機内持ち込み制限のまとめ
これから持って行こうと思うアンカーの大容量バッテリーは、大丈夫かな?と心配されている方も、
上記のように計算すれば、答えが導けると思います。
そして、リチウムイオン電池の機内持ち込みのルールは、
以下のことを守ればOKだと思います。
1.100wh以下は、何個でもOK
2.100whから160whのものは、2個まで
3.「お預け手荷物」には、入れることができない
大容量リチウムイオン電池の機内持ち込み制限の最新情報は、自己責任で確認
以上が、自分で調べた情報ですが、こういった予備電池の機内持ち込みルールというのは、
その時の時代背景によって変わっていくものです。
この記事を書いた時点の情報ですので、時間がたてば、ルールが変わっているかもしれません。
最終的な判断は、航空会社など、公的機関の判断によりますことを、ご理解願います。
最新の情報は、国土交通省のサイトや、ご自身が利用する航空会社のサイトで、
ご確認をお願いいたします。
それでは、楽しい旅を!
[…] こちらの記事で、機内に持ち込むリチウムイオンバッテリー(モバイルバッテリー)の制限について説明しています。 […]